Q:本当は学校の先生になりたいのですが、吃音があり不安で仕方がありません。やはり、話すことが少ない仕事に就く方がいいのでしょうか。
A:吃音がある人は、国王や首相、俳優、女優、小説家、スポーツ選手など(検索すれば出てきます)、職種を問わず様々な仕事に就いています。その中には、落語家や漫才師、アナウンサーなど声を使うことが多い仕事に就く人もいます。
また、会社で営業職として販売に携わる人、受付業務をする人、事務職として電話対応をする人もいます。さらに、裁判で意見を述べる弁護士、患者の診察をする医師、生徒に授業をする教師もいます。
吃音のある人の中には、このように、話す機会が多い仕事に就く人は少なくありません。
そして、吃音の有無に関わらず、どのような仕事においても、向き不向きがあるため、自分の適性を知ることが大切です。
参考文献:自分で試す吃音の発声・発音練習帳/安田菜穂・吉澤健太郎 著
まずは、吃音のことは考えずに、①自分は、何が好きなのか②どんな仕事だったら楽しいのか、続けられそうか を考えてみて下さい。そして、なりたい職業が見つかったら、どんな場面で吃音が影響しそうか を考えて下さい。これは、自分の吃音がどんな時にどんな症状で出るのかを把握しておかないと考えられませんから、吃音の分析も大切になってきます。
「こんな場面で吃音が出そうで不安」と分かったら、入社した後や面接のときに会社の人に伝えて下さい。会社側が配慮してくれる場合があります。
吃音できついことは、言わないと伝わりませんので、今悩んでいる人もとりあえず言ってみることをオススメします。
記:どーもわーくスタッフ
A:一つの職業に求められる適性は、話す能力だけで決まるわけではありません。
あなたがなりたい学校の先生に求められる資質を考えてみましょう。
学校の先生になるためには、生徒を指導することができる学力や体力はもちろんのこと、生徒の家庭環境に目を配ることのできる社会性や、生徒一人一人に親身に関わることのできる人間性など、様々なことが求められるでしょう。また、あなたがこれまで吃音があることによって得た経験を強みにして、仕事に活かしていけるかもしれません。
また、実際に仕事をしながら、こうした資質がさらに磨かれるという場合もあると思います。参考文献:自分で試す吃音の発声・発音練習帳/安田菜穂・吉澤健太郎 著
上記は、学校の先生だけでなく様々な職種でも当てはまると思います。
吃音だから、~の仕事はできない と考えるよりも、自分がなりたい職業に求められる資質を考えることで、吃音よりも大事なことに気付け、吃音の悩みが小さくなればいいですね。
記:どーもわーくスタッフ
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